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冬期、特に日平均気温が4℃を下回る状況におけるコンクリート工事は、「寒中コンクリート」として、コンクリートの温度が5℃を下回ることのないような特殊な養生が必要となります。
従来は、コンクリート打設後、構造物をシート等で多い、ジェットヒーターや練炭によって給熱することで対応してきましたが、設置手間や燃料費などの費用がかかり、施工費を押し上げる要因となっていました。
このたび、当社および酒井化学工業株式会社で共同開発した「遮熱養生工法」は、このような寒中コンクリートの施工費用を低減する新技術としてNETISに登録されました。
本工法では、特殊な遮熱養生シートを使用します。
このシートは コンクリート硬化時に発生する輻射熱を反射する高純度アルミ薄膜とアルミシートに挟まれた気泡シートがもつ断熱効果との相乗効果により、外部からの熱の供給によらず、コンクリートの温度降下を抑制します。
本工法の特徴は以下の通りです。
- 遮熱養生シートは繰り返し転用が可能で、給熱施設の設置や燃料費が不要となることから、寒中コンクリート養生にかかる工事費を抑制します。
- 寒中コンクリートの養生においてジェットヒーターや練炭等を現場で使用することがなくなることから、省資源・省エネルギーで環境に優しく、火災や一酸化炭素中毒等の事故発生の危険性も低減します。
- 内部温度と表面温度の差を低減することから温度応力を抑制し、マスコンクリートの高品質化を図ることができます。
- 施工方法は、普通養生シートを施工後、遮熱養生シートを普通養生シート及び型枠を覆うように設置するだけです。シートは軽量で加工も容易であり、特別な技術や器具を要しません。
●NETIS(新技術情報提供システム)HPで詳しい内容をご覧いただくことができます●
NETIS HP http://www.netis.mlit.go.jp/
NETIS登録№ CB-110047-V (※登録No.の末尾がAからVに変更になりました)